チベット体操は5つの体操でできていますが、その前に非常に大切な事があります。そう、呼吸法です。この呼吸法をまずマスターして下さい。すぐには難しいと思いますから、ボチボチご自分で練習をしてみてくだだい。
チベット体操での呼吸法の基本は、『鼻から吸って、口から吐きます』。息を入れる場所なんですが、おへそに親指をあてて指を広げないように片方の手を置きます。その下側にもう一つの手を並べます。その下の手の位置辺りに吸った空気が入るようにして下さい。丹田(たんでん)という言葉を聞いた事があると思いますが、下の手の辺りが丹田になります。
下の手が前または前下に動くように、息を吸ってお腹をふくらせて下さい。吐くときは、意識して丹田が凹むように吐き切ります。この凹んだところまで、チベット体操でお腹が凹みます。
それが出来たら、吸う時に『周りの新鮮な空気が体の隅々に行き渡っているようなイメージ』で吸って下さい。
吐く時には『今日あった嫌な事、ストレスを全て吐き切る』事をイメージして下さい。
これが基本の呼吸法です。
次に5つの体操の動作(ポーズ)の一つひとつは、2回の呼吸(吸って吐いて、吸って吐いて)で行い、それを何度か繰り返します。
例として

立ち膝の状態でまず息を丹田にいっぱい吸い込みます。

いっぱいまで吸い込んだら、顎(あご)を胸につけて、ゆっくり吐き出します。丹田が凹むように意識して凹まして下さいね。丹田は意識しないと凹みませんからね。何度も言いますが、このお腹を意識して凹ませたことろまでは、チベット体操でお腹が凹みますから、何度も練習してみて下さい。
最初の呼吸(吸って吐いて)は共通していますので、今日はここまで練習してみて下さい。